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ダンススクールNAYUTAS六本木校のブログ

「自由に踊って」と言われると固まる大人へ|コンテンポラリーダンスの始め方と、最初に覚える3つの動き

「自由に踊って」と言われると固まる大人へ|コンテンポラリーダンスの始め方と、最初に覚える3つの動き

「じゃあ、音楽に合わせて自由に動いてみてください」。そう言われた瞬間、腕を少し上げたところで止まってしまう。何をすれば正解なのか分からず、5秒が1分くらいに感じる——。

こんにちは、NAYUTAS六本木校です。コンテンポラリーダンスに興味を持った大人の方から、いちばん多く聞くのがこの「自由が一番むずかしい」という声です。振り付けを覚えるジャンルなら努力の方向が分かりますが、コンテンポラリーは何を練習すればいいのかが見えにくい。この記事では、自由に見える動きの正体と、初心者が最初に身につけたい3つの動き、そして固まらずに踊り始めるための練習法を解説します。

コンテンポラリーダンスは「何でもあり」ではない

コンテンポラリーダンスは、バレエやジャズのように決まったステップの型を持たないジャンルです。そのため「何をしてもいい踊り」と思われがちですが、実際の舞台やレッスンで見る動きには、かなりはっきりした共通点があります。

自由に見える動きの、3つの共通言語

重さを使う(落とす・預ける)、床を使う(座る・転がる・起き上がる)、動きを途切れさせない(流れ)。ダンサーはこの3つを組み合わせて即興しています。つまり「自由」は、何もないところから生まれているわけではありません。

言葉で言えば、文法と単語を持っているから自由に話せるのと同じです。単語を持たないまま「自由に話して」と言われれば、誰でも黙ってしまいます。固まるのは、センスがないからではなくまだ動きの単語を持っていないだけです。

大人が「自由に」で固まる3つの理由

スタジオの床に座って動きを探る女性ダンサー|コンテンポラリーダンスのフロアワーク

① 正解を探してしまう

大人ほど「間違えたくない」という気持ちが強く働きます。仕事でも普段の生活でも、正解に近づくことが評価されてきたからです。ところが即興には、あらかじめ決まった正解がありません。正解を探しながら動くと、次の動きを決める前に一度止まることになり、それが「固まる」の正体です。

② 動きの語彙が「腕」に偏っている

固まってしまう人の多くは、腕だけで何かをしようとしています。腕は意識しやすい部位ですが、腕だけで作れる動きの種類は意外と少なく、数秒で手詰まりになります。背骨、骨盤、膝、そして床。使える部位が増えるほど、次の一手は自然に出てきます。

③ 止まることを失敗だと思っている

コンテンポラリーでは、止まっている時間も表現の一部です。動きを止めて、呼吸だけを見せる場面もあります。止まった瞬間に「しまった」と感じて慌てて動き出すと、かえって動きが散らかります。止まったら、その形のまま2秒待つ。それだけで「止まった」が「止めた」に変わります。

最初に覚える3つの動き

ここからは、即興の「単語」になる基本の動きです。どれも特別な柔軟性や筋力は必要ありません。

① 重さを落とす(リリース)

両腕を頭上に上げて、肘、肩、頭、背骨の順に、力を抜いて重さを下へ落としていきます。持ち上げる動きではなく、手放す動きです。最後は膝を軽く曲げ、上体が前に垂れた状態で止まります。そこから背骨を下から一つずつ積み上げるように戻ってきます。

この「落ちて、戻る」だけで、すでにひとつのフレーズになります。速さを変える、途中で止める、戻る方向を変える。それだけで何通りも作れます。

② 床を使う(フロアワーク)

立った状態から床に座り、横に転がり、また立ち上がる。この移動を、手をついて止まらずにつなげる練習です。最初はぎこちなくて構いません。床に降りる・床から上がるという選択肢を持つだけで、動きの高さが一気に広がります。

フロアワークは膝や腰骨を床に打ちやすい動きです。最初はヨガマットの上で、ゆっくり行ってください。膝を直接床につけるのではなく、すねの外側やお尻の横から降りるのが基本です。

③ 一つの動きを最後まで流す(連続性)

右手を前に伸ばしたら、その指先に引っぱられるように肘、肩、胸、反対の腕へと動きを渡していきます。どこかで動きが始まったら、それを体のどこかに受け渡し続ける。動きが途切れない限り、即興は止まりません。

向かい合って動きを受け渡す2人のダンサー|コンテンポラリーダンスの連続性

固まらないための、制限つき即興の練習法

いきなり「自由に」は誰にとっても難しいので、最初はわざと制限をかけて即興します。制限があると、選択肢が減って動き出しやすくなります。

練習1使っていいのは片腕だけ。30秒間、片腕だけで動き続けます。止まってもOK。慣れたら「頭だけ」「背骨だけ」に変えます。
練習2とにかくゆっくり。普段の3倍の時間をかけて、床に座って立ち上がります。ゆっくりだと、次の動きを考える余裕が生まれます。
練習3言葉から動く。「溶ける」「押される」「引っぱられる」など、一つの言葉を決めて、その言葉のとおりに動きます。動きの理由ができると、迷いが減ります。

1日5分でも、この3つを回していると「次に何をすればいいか分からない」時間が明らかに短くなります。自分の動きは、ぜひ一度スマホで撮って見返してください。思っていたより、ちゃんと踊れているはずです。

他のジャンル経験者が気をつけること

スポットライトの下で体を大きく反らせて踊るダンサー

バレエ経験者は、つま先や背筋を伸ばす癖が強く、床に重さを預ける動きで力が抜けにくい傾向があります。一方で、軸や姿勢の美しさはそのまま武器になります。バレエの基礎については、大人からのバレエは遅い? 30代・40代が「立ち姿の美しさ」を取り戻すためのマンツーマンレッスンもあわせてご覧ください。

ヒップホップやK-POP経験者は、カウントに合わせて動きを止める癖があり、流れを途切れさせない動きに戸惑いがちです。ただ、リズムの取り方や重心を低く保つ感覚は、コンテンポラリーでも大きな強みになります。止まり方の考え方は鏡の中の自分が「若作り」に見える理由|大人のヒップホップが痛くならない踊り方でも解説しています。

服装と、最初の環境づくり

コンテンポラリーは裸足、または滑りにくい靴下で踊るのが一般的です。フロアワークがあるので、膝や肘が隠れる長袖・長ズボンのほうが安心です。生地は、床を滑りすぎない綿やジャージ素材がおすすめです。

自宅で練習する場合は、ヨガマット1枚分のスペースがあれば、ここまで紹介した練習はすべてできます。

自己流の限界を感じたら

即興の練習は一人でも始められますが、独学では気づきにくいことがあります。それは、自分がいつも同じ動きに戻っていることです。人は放っておくと、得意な動きを無意識にくり返します。動いている本人は新しいことをしているつもりでも、外から見ると同じパターンが続いている、ということがよくあります。

そこで役に立つのが、外から見て「次はこの部位を使ってみて」「今の動き、もっと遅く」と一言かけてくれる存在です。この一言で、自分では出てこなかった動きが引き出されます。独学で伸び悩むポイントについては、ダンス独学の限界でも詳しく書いています。

💃 「自由に踊って」が怖くなくなる体験レッスン

NAYUTAS六本木校の無料体験レッスンでは、講師があなたの動き方の癖を見ながら、重さ・床・流れの3つを実際に試していきます。完全マンツーマンなので、周りの目を気にせず、ゆっくり自分のペースで動けます。六本木駅7番出口より徒歩3分、仕事帰りにも通いやすい立地です。ダンス未経験の方も、他のジャンルからの転向の方も歓迎しています。

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まとめ

  • ✓コンテンポラリーは「何でもあり」ではなく、重さ・床・流れという共通言語がある
  • ✓固まるのはセンスの問題ではなく、動きの「単語」をまだ持っていないだけ
  • ✓大人は正解を探して止まりやすい。止まったら、その形で2秒待てば「止めた」に変わる
  • ✓最初に覚えるのは、重さを落とす・床を使う・動きを受け渡し続けるの3つ
  • ✓フロアワークはヨガマットの上で、すねの外側やお尻の横から降りる
  • ✓片腕だけ・とにかくゆっくり・言葉から動く、の制限つき即興で動き出しやすくなる
  • ✓得意な動きに戻ってしまう癖は、外からの一言で破れる

自由に踊れる人は、最初から自由だったわけではありません。単語を一つずつ増やしてきただけです。まずは今日、両腕を上げて、重さを下へ落とすところから始めてみてください。